赤ちゃんの向き癖はママのせいではありません!
赤ちゃんの頭の形や向き癖について
赤ちゃんの頭の形や向き癖について悩み始めると、「私のミルクのあげ方が悪かったのでは…」「もっと早く気づいていれば…」と、自分を責めてしまうママは少なくありません。実際に外来では、赤ちゃんのことを心配しすぎて血圧が上がってしまった、体調を崩してしまった、というママにお会いすることもあります。
まず最初に、はっきりお伝えします。赤ちゃんの向き癖は、ママのせいではありません。
赤ちゃんの向き癖はよくあること
向き癖(いつも同じ方向を向いて寝る、首を向けやすい側がある)は、決して珍しいことではありません。その原因の多くは、
- 胎内での姿勢や向き
- 首や体の筋肉の左右差
- 成長・運動発達の個人差
など、ママの努力では変えられない要因によるものです。抱っこの仕方、寝かせ方、関わり方が悪かったから起こる、ということはありません。
気づいたママはもう十分がんばっています
外来でお話を伺っていると、
- ネットで何時間も調べてしまった
- SNSの写真と比べて不安が止まらなくなった
- 眠れなくなり、血圧が上がってしまった
そんなママもいらっしゃいます。でもそれは、赤ちゃんを大切に思っているからこそ起こる反応です。
向き癖に気づき、「このままで大丈夫かな?」と心配した時点で、ママはもう十分に役割を果たしています。
向き癖=すぐにヘルメット治療、ではありません
ここも大切なポイントです。向き癖があるからといって、必ずヘルメット治療が必要になるわけではありません。専門的な診察では、
- 自然に改善する範囲なのか
- 体位調整や生活の工夫でよいのか
- 医療的な評価や治療を考える段階なのか
を、月齢や頭蓋骨の状態を踏まえて判断します。だからこそ、「原因探し」や「自己判断」で追い詰められる前に、専門的な評価を受けることが大切です。
ママの体調もとても大切です
赤ちゃんの頭の形や向き癖の相談を続けている中で、ママ自身の体調が後回しになってしまうことがあります。
- 血圧が上がってしまった
- 頭痛まで出てきた
- 眠れなくなった
こうしたサインは、「あなたが弱いから」ではなく、心配を一人で抱えすぎているサインです。赤ちゃんを守るためにも、まずはママが安心できることが大切です。
大切なのは「責めない」「一人で抱えない」こと
赤ちゃんの向き癖は、誰かのせいにするものではありません。正しく評価し、必要な場合だけ適切な対応を考える。それだけで十分です。
そして何より、ママ自身が安心して子育てできる環境を整えることが、赤ちゃんにとって一番の安心につながります。
赤ちゃんの向き癖・頭の形で悩んだら、お気軽にご相談ください
「この程度で相談していいのかな」「大げさだと思われないかな」そう感じる必要はありません。心配で血圧が上がってしまうほど悩んでいるなら、それは相談してよい理由です。
赤ちゃんの状態と同時に、ママの不安も含めて、安心できる医療機関でお話しください。
