7月3日はなみだの日
こんにちは、副院長眼科の片桐真樹子です。
今日は7月3日なみだの日です。
1年で乾燥がひどくなり、ドライアイがひどくなるのは冬から春にかけてですが、
実は夏のこれからの時期はクーラーの風などによってドライアイの症状がひどくなる方も多いのです。
なみだは角膜の表面をおおう液層(えきそう)とその上をおおう油層(ゆそう)という2つの層でできていて、目の表面が傷つかないように守ってくれています。
なみだはまばたきによって目の表面に広がり、角膜に栄養や酸素を運んだり、目の表面をツルツル・ピカピカにして視力の質を上げてくれたりしています。
ですので、なみだの状態が不調だと、見え方も乱れてコンタクトや眼鏡があっていても、視力が下がってしまうことがあります。
ですので、なみだの不調を放っておくと、悪化して肩こりや、さらには頭痛の原因となってしまうこともあるのです。
早速あなたのなみだの状態をチェックしましょう!
あなたのなみだチェック
Q1まばたきを
A 10秒間がまんできる
B 10秒間がまんできない
Q2 見え方は
A いつもくっきり!よく見える
B ときどきかすんだり見えにくいときがある
Q3 快適さは
A 毎日、目がスッキリ快適
B 不快なことがある
なみだチェック診断結果
あなたのなみだは??
Aが3個 ウルウルなみだ
あなたのなみだは健康です!
Aが2個 ショボショボなみだ
なみだがやや乾き気味です。
目の周囲を温めたり、パソコンやスマホの間に目を休めたり、
なみだを減らさない生活を心がけましょう!
Aが1−0個 パサパサなみだ
なみだが不足しています。
目の不調が続くようであれば早めに眼科を受診しましょう。
(参考:ドライアイ研究会「なみだチェック」)
頭痛はドライアイのリスクになります
そして近年では、頭痛がドライアイのリスクになるという研究も報告されています。片頭痛ではドライアイのリスクが1.5倍、緊張型頭痛で1.6倍、群発頭痛で2.1倍と、ドライアイのリスクの高さと頭痛には関連が認められました。
ドライアイのメカニズムには、角膜の知覚の異常、すなわち、角膜の知覚が下がったり、逆に、角膜の知覚が敏感になりすぎてしまうメカニズムが働いていると考えられるようになってきています。ドライアイも頭痛もどちらも三叉神経が関係しており、頭痛の治療によりドライアイの症状も改善する可能性がありますが、この領域についてはまだまだこれから大きく進歩していくものと考えられます。
頭痛とドライアイには相互関係があります
あなたの頭痛の原因としてドライアイが関係しているかもしれません。
ぜひ7月3日なみだの日になみだチェックをしてみてくださいね。
ドライアイについて詳しいことはこちらもご覧ください。
ドライアイ
文責 片桐真樹子 Katagiri Makiko M.D.,Ph.D
- 日本眼科学会認定 眼科専門医
- 日本頭痛学会
- アイフレイルアドバイスドクター
- 健康気象アドバイザー
- ドライアイ研究会
自らも片頭痛持ちである経験から頭痛診療を学び、頭痛と眼科疾患との関連を研究。2023年3つの診療科が協力して頭痛診療をするお茶の水頭痛めまいクリニック副院長就任。