専門医による片頭痛判定(片頭痛チェック)
こんにちは。院長の片桐彰久です。
片桐の「片」は片頭痛の「片」です。
いつもアメブロで情報を発信していたのですが、クリニックHPでもついにブログを更新できるようになりましたので、記念すべき初ブログです。
今後もアメブロでも発信して参りますが、こちらのクリニックブログはより頭痛や関連する病気を詳しく、わかりやすく書いていこうと思います。
記事が増えていくうちに、わからないことがあった時に調べられる存在になればと思っておりますので、こまめにのぞいてみてくださいね。
専門医による片頭痛判定(片頭痛スクリーナー)
頭痛持ちの皆さんがよく気になさるのが、「片頭痛」なのか「緊張型頭痛」なのか、はたまた「片頭痛+緊張型頭痛」なのか。
皆さんにお話ししているのが、重要なのは「片頭痛の要素があるかないか」ということです。
なぜなら片頭痛の要素は治療に反応しやすく、はじめに減らしやすい痛みだからです。
簡単にできる片頭痛スクリーナーをご紹介します。
日本頭痛学会誌2015;42(1):134−143で竹島多賀夫先生がご紹介してくださっているものです。
簡易版!片頭痛スクリーナー(片頭痛チェック)
この3ヶ月にあった頭痛に関する、4つの質問に答えてください。
1、歩行や階段の昇降など日常的な動作によって頭痛がひどくなることや、動くよりじっとしている方が楽だったことはどれくらいありましたか。
□なかった □まれ □ときどき □半分以上
2、頭痛に伴って吐き気がしたり、胃がムカムカすることがどれくらいありましたか。
□なかった □まれ □ときどき □半分以上
3、頭痛に伴って、普段は気にならない程度の光がまぶしく感じるとこがどれくらいありましたか。
□なかった □まれ □ときどき □半分以上
4、頭痛に伴って、臭いがいやだと感じることがどれくらいありましたか。
□なかった □まれ □ときどき □半分以上
さて結果判定です。
4つの質問のうち2つ以上で「ときどき」または「半分以上」と答えた場合、片頭痛の可能性が高いと言えます。
頭痛外来では専門医が詳しく問診・画像診断で頭痛診断
頭痛外来では詳しい問診票を用い、即日画像診断、さらに必要な場合は脳波検査・血液検査を用い診断・治療をいたします。
片頭痛は痛みも強く、鎮痛薬のみでは対処しきれずついつい鎮痛薬の量が増えてしまい、薬剤の使用過多による頭痛を起こしやすい頭痛です。
頭痛外来では急性期に痛みを抑える「トリプタン」や昨年から使用できるようになった「ラスミジダン(商品名レイボー)」など、そして最近では様々な片頭痛予防の薬剤で「頭痛に振り回されない生活」を目指すことができます。
スクリーニングで片頭痛の要素があるかも?と思った方はぜひ外来受診を考えてみてください。
周りの頭痛もちさんにもぜひ教えてあげてくださいね。
文責 片桐彰久 Katagiri Akihisa M.D.,Ph.D.
脳神経外科専門医・指導医
日本頭痛学会・脳卒中学会・脳血管内治療学会・日本臨床高気圧酸素学会など 多くの学会の専門医・指導医を持つ。
妻と息子が片頭痛持ちであったことから頭痛診療を学び、板橋中央総合病院で頭痛外来を開設。片頭痛予防の抗CGRP製剤は区西北部医療圏で1番の使用経験を持つ。2023年に3つの診療科が協力して頭痛診療をするお茶の水頭痛めまいクリニックを開設。