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赤ちゃんの頭の形のゆがみ(頭蓋変形)

赤ちゃんの頭の形のゆがみとは

赤ちゃんの頭のゆがみの原因には、縫合線が早期にくっついてしまう頭蓋骨縫合早期癒合症と、寝ぐせや産道を通るときの圧迫などの外力が原因となる大きく2つに分けれられます。

頭蓋骨縫合早期癒合症は、出生児のうち0.04~0.1%の割合で起こるといわれており、治療には手術が必要となりますが、ほとんどの場合は寝ぐせによる原因であり、理学療法またはヘルメットによる治療が可能です。

赤ちゃんの頭の形のゆがみ(頭蓋変形)のパターン

赤ちゃんの頭蓋変形のパターンは大きく次の3つに分けられます。

赤ちゃんの頭の形の簡易計測はこちら

赤ちゃんの頭のゆがみの治療

頭のゆがみは基本的に、脳の成長や精神発達に影響を与えることはないといわれています。
しかし、目の大きさが左右異なる、顎の曲がりといった整容面や、噛み合わせや視力、メガネがかけにくい、それにより頭痛を起こす可能性がある、など機能面で問題が発生する場合があります。

治療法には理学療法(具体的には体位変換と腹ばい運動)とヘルメットがあります。
理学療法はコストはほとんどかかりませんが、月齢が高くなるほど期待できる効果は薄いです。
ヘルメットは効果は高いですが、自費診療になり、理学療法よりもコストは高くなります。

ヘルメットを用いて治療する場合、頭蓋骨が柔らかいうちにヘルメット治療を開始する必要があります。
そのためにも、できるだけ早く診察を受け、必要であれば治療を開始することが必要です。
生後6ヶ月を過ぎると矯正が難しくなります。

当院で使用するヘルメットについて

当院では赤ちゃんの頭のゆがみの治療として、Berry社の「Baby Bandベビーバンド」を使用しております。
頭部レントゲン撮影を行った後、3Dカメラで赤ちゃんの頭を撮影し、お一人おひとりの頭の形にあったヘルメットをオーダーメイドで作製いたします。

ヘルメット治療の流れ

ヘルメットの納期

ヘルメット発注してから、装着するまで約2週間程度かかります。
オーダーメイド作製のため、2週間のお時間がかかります。

ヘルメット装着時間

23時間が推奨になります(お風呂やお手入れ以外)。
装着時間が長いほど、平坦部の成長が促進されるため、治療効果は高くなります。専用のアプリでの記録をお願いします。

清潔に保つ

ヘルメットを定期的に、洗浄することが肝心です。
手入れされてないと、臭い、皮膚の炎症、不快感などの問題が発生します。

通院頻度

月に1回程度が目安です。治療経過や、問題が起きてないか確認します。
赤ちゃんや月齢や歪みの度合いによって、頻度に違いはあります。

治療期間

2~6ヶ月が標準的な期間です。
赤ちゃんの月齢と歪みの度合いによって、異なります。
低月齢で歪みの度合いが低いほど、治療期間は短く済みます。

ヘルメット治療の注意点

ヘルメット治療を行うにあたり、以下の点を必ず守って下さい。

  • 火気に近づけないこと
  • 口に含まないこと
  • 踏みつける等、大きな力を加えないこと
  • シンナー等の溶剤は使用しないこと
  • 保管の際は、直射日光及び高温多湿を避けること

治療中、以下の不具合・有害事象が発生する場合があります。
その場合はすぐに主治医に連絡をして下さい

  • 皮膚炎(発赤、ただれ) ・皮膚の損傷(水疱、剥がれ、出血等)等が発生した
  • ヘルメットが割れた、曲がった等

ヘルメット治療の料金について

赤ちゃんの頭のゆがみに対するヘルメット治療は自費診療となります。
Baby Band(ベビーバンド)は税込380,000円です。
3Dカメラによる赤ちゃんの頭の形の撮影費用は初回のみ別途税込10,000円いただきます。
また、ヘルメット治療を開始された場合、2回目以降のご来院に再診療はかかりません。
ご不明な点がございましたら、お気軽に当院公式LINEよりお尋ねください。

当院で扱っておりますBaby Band(ベビーバンド)の詳細は株式会社Berry社のホームページをご覧ください。

ヘルメット治療を受けられる前に

ヘルメット治療開始前に以下のことをご確認ください。

  • 治療に同意後もいつでも治療をとりやめることができます
  • 患者様の状態や治療経過などから医師の判断で治療の中止をする場合がございます
  • 頭蓋成長や装着頻度等、治療には個人差がありますので、結果的に望まれた頭蓋形状まで矯正効果が及ばない可能性がございます
  • 治療で発生した健康被害に対して、医療費、医療手当または補償金などの特別な補償はございません
  • まれに、開始後に頭蓋骨早期癒合等の疾患が判明する場合があり、その場合は連携する病院の脳神経外科等の対応可能な病院を紹介させていただきます
  • ヘルメット治療以外にも積極的な体位変換やタミータイム(うつ伏せの姿勢で運動する時間)等で頭の歪みが改善される可能性もございます
  • 当院では医学研究、医療機器開発、治療技術向上等の目的のため、患者さまの個人情報について、法令に定める基準等に則った適切な匿名加工の措置を講じ、特定の個人を識別することができないような匿名加工情報を作成して、第三者(学会、医療機関、Berry社等)への提供を行います

文責 片桐彰久 Katagiri Akihisa M.D.,Ph.D
脳神経外科専門医・指導医

日本頭痛学会・脳卒中学会・脳血管内治療学会・日本臨床高気圧酸素学会など 多くの学会の専門医・指導医を持つ。
妻と息子が片頭痛持ちであったことから頭痛診療を学び、板橋中央総合病院で頭痛外来を開設。片頭痛予防の抗CGRP製剤は区西北部医療圏で1番の使用経験を持つ。2023年に3つの診療科が協力して頭痛診療をするお茶の水頭痛めまいクリニックを開設。

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