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第51回日本頭痛学会総会で発表しました

[2023.12.05]

こんにちは。脳神経外科の片桐彰久です。

片桐の「片」は片頭痛の「片」です。

 

2023年12月1日〜2日に行われた日本頭痛学会総会で発表してきました。演題は

「近赤外分光法を用いたラスミジタンとスマトリプタン投与における脳血流の比較」

 

座長は頭痛診療の師である清水俊彦先生、また立岡良久先生でした。

ラスミジスタンは今までのトリプタン製剤とは異なり、セロトニン受容体(5-HT1F)に選択的に作動し、約20年ぶりに登場した片頭痛治療の新たな急性期治療薬です。

ラスミジタン(レイボー)とスマトリプタンを片頭痛発作時の方に内服していただき、

血流量を測定すると、スマトリプタンは血管が収縮師、血流が低下するのに対し、ラスミジタン(レイボー)は血流は下がらないという発表です。

 

今までのトリプタン製剤では内服により血管が収縮し血流が低下するため、脳梗塞・心筋梗塞のリスクのある方は使えませんでした。
ラスミジタン(商品名レイボー)では血流が下がらないことがわかり、治療の選択肢が広がると言えるでしょう。

 

ラスミジタンについての演題が多いセッションでしたが、清水俊彦先生がおっしゃるように、レイボーは大変良い薬だと、処方する中でも感じております。

ただ、副作用が少し出やすい薬で、何か食べてから使う、使用する量、また使用するタイミングなどコツがある薬です。

今回の発表内容からも大変有意義なお話を聞くことができ、頭痛外来の中でも皆様にお話していきたいと思います。

  

 

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