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頭痛学会総会で発表しました レーシック後の光過敏・片頭痛

[2024.12.09]

こんにちは、副院長眼科片桐です。

12月6日と7日は日本頭痛学会総会が新横浜プリンスホテルで行われました。

新横浜駅に着くとなんと写真のような垂れ幕が!

 

日本イーライリリーさんが頭痛学会に合わせて粋な計らいをしたようです。

「頭痛は我慢するのが当たり前」だった時代はおしまい、今は予防ができる時代、という気持ちが込められた「片頭痛のあたりまえを変えていこう」。

立ち止まって見上げている方もいらっしゃいましたので、ぜひ頭痛は痛み止めでごまかして我慢する時代ではないということが広まってほしいと思いました。

当院からも発表を行なってまいりましたので、今回はその内容も少しご紹介したいと思います。

今回は脳神経外科と眼科を一緒に拝見できる当クリニックならではの演題を出しました。

「角膜屈折矯正手術(レーシック)により片頭痛が増悪した14症例」

レーシック術前から片頭痛があり、レーシックを機にまぶしさ(光過敏)と頭痛が悪くなった方が開業以降9ヶ月でたくさんいらっしゃいました。

中にはレーシック術後に普段の生活の光がまぶしく感じ、スマホを見ても頭痛が悪くなり寝込んでしまったり、仕事を休んでしまう方もいらっしゃいました。

その方に対して、当院での予防内服治療と同時に、480〜520nmの波長をカットするFL-41レンズ(acunis®︎)を使用していただいたところ、頭痛の回数が減りました。

同じようにFL-41レンズを使用し始めた7名の方の頭痛回数は優位に減少していました。

片頭痛の方はもともと光をまぶしく感じやすい(光過敏)ことが多く、特に元々光過敏があった方はレーシックの術後に光過敏と頭痛が悪くなる可能性が考えられました。

また、レーシック後の光過敏がある頭痛にはFL-41レンズ(acunis®︎)が効果的である可能性が日本で初めて示されました。

今後、片頭痛がある方には、近視矯正手術により、光過敏や片頭痛が悪くなるリスクを説明することが必要だと考えています。

 

実は当院のホームページからレーシック後に頭痛がひどくて生活が送れなくなったと駆け込んでくる方もいらっしゃいます。

そのような方が、通常の生活を取り戻せるよう、当院では治療の選択肢を多くもち、対応しております。

また、片頭痛に伴う間欠期症状(頭痛の発作がない時の症状)として目のかすみや見えづらさもあります。それを近視によるものだと勘違いして、近視矯正手術を受けてしまい、片頭痛が逆に悪くなってしまうという方も見られます。

今後このような報告を増やし、近視矯正手術を受ける前に、片頭痛の治療をしっかり行うこと、光過敏が明らかな場合には、近視矯正手術にはリスクがあることをしっかりお伝えしていければと思っています。

 

 

 

 

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